「ドタチンのばかーっ!」

  【ナンバーは138】

  ドタチンこと門田、渡草、狩沢、遊馬崎は、いつものようにバンで   くつろいでいた。   平凡な、和やかな時間が流れる。   「-----------------っすよ…イーリーは、寧ろ百合で…」   遊馬崎の声が遠く聞こえるなあと、門田は思っていた。   うとうと。うとうと。   ふと目を離したら眠りそうだ。口からは少し、涎が出ている。   (そんな可愛い顔しやがって…こいつらいなきゃ襲ってるな…)   門田を見つめる渡草。うとうとする門田。   ほのぼのとした空気が流れ、門田はより深い眠りへ入ろうとしていた。   Trrrrrrrrrrrrrrrr...   突然、門田の携帯から着信音が鳴り響く。   「わっ!?」   ビクン、と起きあがる門田の携帯を、渡草は恨めしそうな目で見ていた。   Trrrrrrrrr...Pi!   「ふぁい。もしもし」   「ドタチン?臨也だけど、その着メロはださいと思うよ?   あと、顔洗いなよ…」   …………ブチ。   門田は即座に会話を終了した。遊馬崎が聞いてくる。   「門田さーん、何だったんすか?」   「いたずら電話だ」   忌々しく思いながら携帯を置くと、すぐに次の電話がかかってくる。   Trrrrrrrrrrrrrrrrrrr...Trrrrrrrrrrrr...   「出なくていいのー?」   狩沢が言う。   Trrrrrrrrr...Trrrrrrrr...   相手は----折原臨也。   Trrrrrrrr...   「いいんだ。というか出たくねぇ…」   Trrrrrrrr...Trrrrrrrrr...   「おい門田」   Trrrrrrrrr...   「何だ」   Trrrrrrrrr...Trrrrrrr...   「うざったいから出ろ」   「…」   門田は無言で電源を消した。   その瞬間、渡草が安堵の溜息をついたことを、門田は知らない。   溜息と同時にバンのドアが開き、発信元が侵入してきた。   「何ででないのー?」   「…臨也!?お前、変な電話…!」   文句を言いかけると、臨也が唇を塞いだ。   …もちろん、自らの唇で。   「きゃー!イザイザとドタチンはそんなかんけ…むごむご」   「門田さんがついに…!狩沢さん、ギニャーにされるっすよ!」   オタク二人は好きなように騒ぐ。そんな中、運転手は。   「…チッ…先超されたか…」   なにやら嫉妬されてるご様子。渡草、残念。   やっと唇を離した臨也に、門田は言う。   「いざや…」   「電話出てくれないんだもん。淋しかった」   目を伏せて言う臨也。   「…すまん」   戸惑いつつもとりあえず謝る押しに弱い男、門田。   「もう、今度からはちゃんと出てよね?」   上目遣いの臨也。その姿に門田は負けた。完全に押されていた。   二人は渡草がキレて車を動かすまで、周りを見ずにらぶらぶって   ましたとさ。   …特に臨也が。   −−−−−−−−後書き。   臨也祭に出しました。ドタイザです。   元は絵茶だったような、そうじゃなかったような。   ドタイザっていいですよ。   05.7.21作成 10.15UP けっぱ