「目覚めちゃったかも…///」

  【臨遊馬?遊馬臨!!】

  「ゆ・ま・っ・ちーv」
  「ギャッ」
  遊馬崎は驚いた。…そりゃ、突然後ろから抱きしめられたら誰だってびっくりするだろう。
  だがそれだけではない。抱いているのは正真正銘の男なのだ。
  「イザイザじゃんっ。シズちゃん捨てちゃったのー?」
  臨也は遊馬崎を抱いたまま言う。
  「ドタチンに狩沢さん。いやあ、たまたま通りかかってさ(無視)」
  …………。嘘だッ!(by遊馬崎&門田)
  「もー…やめてくださいよッ!!」
  そう言って、遊馬崎は臨也を離――あれ?離れない。
  「二人はボーイズにラッ…フォ、ホハヒンハハヒフォ…!(ドタチン何を)」
  「狩沢、死にたくなきゃ黙っとけ!」
  必死の形相で門田は狩沢の口をふさいでいる。
  ―その台詞、いただき☆こんど何か作るときに使っちゃお。
  狩沢がそう思ったことは、だれも知らないのである。
  「もう〜…つれないなぁゆまっちはっv」
  「ギャーッ!!俺は男なんかより可愛いメイドさんがいいっすよー!!」
  間。
  「…分かったよッ…ゆまっちなんかたらこの海でおぼれちゃえッ!」
  顔を手でおおいながら、臨也は女走りで走り去っていった。
  「た…たらこ…?それってまさかあのCMの事じゃ…」
  トラウマがカムバックして冷や汗を流している門田のわきでは、
  「わー、ゆまっちがイザイザを泣かせたー♪この男泣かせっ」
  「泣かせてなんかないっすよ!明らかに嘘泣きじゃないっすか!」
  二人が騒いでいた。苦労人、門田。
  「…はぁ」
  「にしても、最近やけにイザイザに絡まれてるよね…」
  「何か心当たりはないのか?」
  いつになく真剣な顔で(特に狩沢)、二人は聞く。
  「何もしてない、と思いますけど…」
  遊馬崎は答えた。心底、あの男について悩みながらも。

  ××××××××××××××××××××

  そして、夕方。
  「はふー…ただいま…」
  遊馬崎は、帰宅し―――
  ガチャ…「お帰りなさいませ。遊馬崎さまv」バタン。
  ―――ようとしてやめた。
  ニコニコ「俺は何も見てないっすね!」ニコニコ。笑顔が素敵な遊馬崎。
  「ちょ、ちょっと!駄目だよ現実見なきゃ!」
  臨也がドアを開けて遊馬崎を止める。
  …遊馬崎が逃げるのも頷ける。臨也はメイド服だったのだ。フリフリでヒラヒラの。
  遊馬崎は振り返り、真っ直ぐ臨也を見つめて真剣な顔で言う。
  「…何の嫌がらせっすか?」
  「だってゆまっち好きなんだもーんッ。メイドさんがいいって言ったじゃない」
  拗ねたように言う臨也。
  「はぁ…」
  遊馬崎は溜息をつき、臨也の尖った唇に―
  「ゆまっ…!?」
  キス―――
  「何する…の…」
  困惑した顔で、荒い息の臨也。遊馬崎も、顔を赤くして困り果てたような顔をしていた。
  「俺だって分かんないっすよ!何で可愛くもない男にこんな…!」
  必死の遊馬崎を見て、臨也が頬を赤く染めて呟く。
  「…ゆまっち…可愛い…」
  「はっ!?」
  遊馬崎が振り向くと、臨也が遊馬崎に抱きついて――
  「そうはいかないっすよ!」

  押し倒された。

  …。……。………。「えぇっ!?」
  「ふぅ、だいたい読めるようになってよかった…って、俺は何を!?
  何で臨也さんを押し倒してるんすか!ゲームか何かのハプニングっすか!
  でもこのヒト男でしょ!?  何がどうなってるんすかー!
  もう俺実家に帰らせていただきますうわぁぁああ!?」
  錯乱しながら、遊馬崎は走り去った。最後の方つまずきながら。
  「ここ…ゆまっちの家なのに…」
  メイド服の臨也は、途方に暮れ「…お泊まりしちゃお☆」ていなかった。
  遊馬崎が門田の家で泣き寝入りしにいったとも知らずに。




  −−−−−−−−後書き。
  やっちまったよ遊馬臨!!大好き!遊馬臨大好き!!!
  ゆまっち愛してるよ大フィーバーだよウォーカー君!
  …おかゆ先生も好きですよ?ドクロちゃんDVD欲しいもん。
  マイナーでもいい、そんなゆまっち(遊馬臨)が好きなのです…!
  05.5.9 けっぱ(これがイザシズイザ以外初めての駄文だったり)