組紐



なんでこう、毎日毎日、飽きもせず戦闘は行われるんだ。

四聖天なんて呼ばれてる彼らはほんと楽しそうに闘うんだから。


「いつものやるわよ♪」

灯ちゃんの一言に張り切って答えるのは梵。

「またかよ・・・飽きねえなぁ。」

「ほんと・・・・ま、負けないからいいけど。」

しれっとした顔をして答えるほたるにアキラが睨みつける。




そう、四聖天時代はいつもそうだった。

それが彼らのルール。

そしてゲーム。

命をかけてやるゲームなんて馬鹿馬鹿しいとしか思えないけれど。

命を賭けるからこそ、そのゲームは最大級の楽しみと変わるんだろう。





それは、それぞれが違う道を歩んできた今でさえも変わらぬように思える。

「たまには怜もやってみなさいよ。」

「・・・・あのねぇ・・勝てるわけないでしょ、そんな化け物みたいなあんたたちに。」

「化け物とは聞き捨てなりませんね。全く。」

「その強さが化け物以外のなにものだっていうのよっ。全く尋常じゃないってば・・。」

私だってそれなりの強さは持っていると思う。

それなりの自身も誇りも持ち合わせてはいるけれど、

どう考えたってこの人たちの中では格段に落ちこぼれ。

その自身さえも木っ端微塵にくだいてくれるほどの強さなのだから。

「まーまー、いーからさ。ハンデあげるってば。」

「おぅ、ハンデつければ問題ないな。」

まさにニカッという顔で梵が腕を組みながら頷いてる。

横でゆやがはらはらしてるのなんて誰も気になんてとめてない。

ただ会話が進んでいく。

会話をしながらも彼らの両腕は休まることをしらない。

何食わぬ顔をしながら打ち寄せてくる敵を一蹴していく。

剣の音と、殴打の音。がバックで流れ続けてる。

きんっ ぼかっ・・・・・

「・・・・もーやればいいんでしょっ。、やればっ。」

半ばやけになりながら答えた私にほたるがかすかに笑った。

「最初からそうしろって言ってるのに。」

「うるさいなぁ・・・・やるからには負けてたまるかっ。」

「そのセリフそのまま、そっくりお返ししますよ。」

口元に片手を当てて微笑むアキラ。

「いくわよーーー。用意、スタートっ」


灯の一声でゲームが始まる。

手当たり次第に周囲の敵をなぎ倒していく。

「30、31・・・」

数えてる横で聞こえるのはアキラの声。

「50・・・51。」

もー、20も違うじゃんかっ。

むかついた私はアキラの背後から殴った。

「な、なにするんですかっ。」

「もー少しは手加減ってものを覚えろっ、馬鹿アキラっ。」

「な・・・あなたに馬鹿って言われる筋合いはありませんよ。」

アキラに向かって足を繰り出しながら敵をなぎ倒していく。

「ちょ・・・・怜、なにやってんですか?」

「だから、アキラの妨害に決まってるでしょ。」

「なんで私なんですか? ほんとにっ・・・」

ぶつぶつと文句を言いながら灯たちの様子を見る。

どんどんと敵を倒していくほかの連中にはどうあがいたって敵いそうにない。

ということでアキラを妨害しながらの戦闘へと私は切り替えた。

半ばほとんど妨害ばかりしてるといってもいい(笑)

「ちょっ、いい加減にしないと怒りますよっ」

「いいもーん。びりになるよりマシだもーん!!」

とりゃっ

そういってクナイを投げつけてみる、

そんなもん子供だまし程度にしかならないのをわかっていながらも

多少の気がそれでもそれるのかスピードは落ちてきていた。

「終了ーーーーーっ」


灯の一声で戦闘が終る。

「よっしゃ。」

「で、びりは誰?」

あたしじゃないよね?とばかりに灯に詰め寄る。

「ダイジョーブ、怜じゃないわよ、ハンデがあるしね♪」

「・・・・アキラだろ。」

ぼそりと呟いたほたるにアキラが憤慨する。

「このっ、怜!!あなたが邪魔するからっ」

「アキラが怒った〜梵ちゃんこわーいvv」

「誰が恐いんですか誰がっ」

梵の背後に回った私に向かって顔を赤くして怒るところは昔と全然変わってない。

「ばつゲーム♪」

楽しげに笑うみんなが次々とばつゲームを告げていく。

灯ちゃんはアキラの頭にリボンをいっぱいつけて。

梵はアキラの背にわけのわからない風呂敷を担がせる。

ほたるはアキラの額に負けと大きく墨で書いた。

「で、怜は何にするんですか」

もー、半ばやけになってる状態でアキラが聞いてくる。


うーん、うーん。何にしよう。

さっきから考えてるんだけど思いつかないのよ。

「・・・あんまり遅いと無効にしますよ。」

「うわーーーそれだけは勘弁っ、今決めるからさっ」

そのあと少し葛藤した挙句。

「きーめーたー♪」

にっこりと笑った私にアキラが自然と後ずさる。

「うふふふふ〜」

「な・・・なんですかっ・・」

「これーーー♪」

シャキーン

という効果音をバックに取り出したのは赤い紐。

「・・・・・・は?」

「コレをこーしてこーしてぇ。」

されるがままのアキラは唖然と私の様子を見ている。

「できたっ」

「・・・・・・・」

「ん?」

「なんですか・・コレ。」

自分の左小指に結ばれた赤い紐を訝しげに見つめるアキラに灯ちゃんが笑いながら背中を叩いた。

「ぶはっ」

思い切り背中を叩かれたアキラがむせる。

「やーだ、怜ったらっ。赤い糸だなんて随分古臭いもん知ってんのね。」

「えー、だって王道でしょうっ!!」

えへんと胸を反った私に灯ちゃんがケタケタと笑う。

「な・・・なにを言ってるんですかっ」

真っ赤になったアキラが灯に詰め寄る。

「えー、そのままじゃない。それしばらく外しちゃ駄目だからね。ばつゲームだし」

「なっ・・ちょ・・・灯っ」

「うわっ」

追いかけようとしたアキラにつられて同じく左の小指にその反対側を結んでた私がよろける。

「あ・・」

慌てて抱きかかえるアキラ。

「あーもー、これじゃあまともになんて動けないじゃないですか。」

「えー・・・・いいじゃん、いいじゃん。」

「はぁ・・・っとにもう。仕方ありませんね。」

ため息まじりに言うとまた口元へと手をあてる。

「わーいvvしばらく一緒ね。」

「はいはい・・・・付き合ってあげますよ。」

降参とばかりに笑うアキラに笑い返した。

二人の小指に結ばれたのは赤い糸・・・ならぬ紐。

ぶらぶらと揺らしながらゆっくり歩いていく。




「しっかし・・・怜もなんでアキラかねぇ?」

首を傾げる梵に灯が笑う。

「蓼食う虫も好き好きっていうでしょ。」

「アキラって虫だったんだ・・・へぇ・・・」



------感想?
アキラちゃん!!確か91000を踏みました。
KYOでは一番アキラちゃんが好きだと思います。(え)初めてのキリリクでした。
リクしたのは12月でした…ね?遅くなって申し訳ありません!!
ギャグとか、無理を言って書いて貰いました。本当にありがとうございます。
名前は勝手に入れさせて頂きました。
書いて頂いた真琴さんのサイトはこちらからどうぞ。