「あなたは『姫』じゃないでしょ……」 【シズちゃんと俺 姫始め……してもいいよ?】 あけましておめでとう!ハッピーニューイヤー。謹賀新年。 今年も折原臨也と平和島静雄の愛の劇場を宜しくね★ ……なんて、言ってみたりしたいのだけれど。 残念ながら去年、俺とシズちゃんが愛の劇場を繰り広げてないんだよね! だから今年こそ!シズちゃんの子供を産みまーすv 現在一月一日零時八分。池袋駅。 マンションから小走りで新宿に来たけど、間に合わなくて駅で正月迎えちゃった……。 そんな新年だけど、俺が池袋に来たのには訳がある。 ……まあ、訳なんて、一つしかないんだけど☆ 見つかるかな?愛しの愛しのシズちゃん。 そんなこと思ってみて気付いたけど、シズちゃんは家でテレビ見てるよね。 だ・か・ら。 「突撃、お宅ほうもーん」 「いざやっ……!」 今年もシズちゃんに会えて良かったvこたつ、暖かそうだなあ。 そう思っていたら、シズちゃんがこたつの中から出た。 「明けましておめでとう、シズちゃん」 「手前におめでとう言われる筋合いはねえよ」 ……そんなこと言っちゃって! 「カウントダウン、ねえ」 「俺は今から寝ようと思ってたのによ……」 たぶん、正月だからシズちゃんはあんまり怒らないかなって思ってたんだけど。 早速こめかみに血管が浮いてるから、外れたかな? 「正月早々殴られに来たか」 「そうかもね」 「よし、殴る」 早速拳を握りしめて、殴りかかってくるシズちゃん。 初殴りだね☆初めてが俺で良かった……! そう思いつつ、かわすんだけど。 「新年になったっていうのに、スプラッタでも起こす気かいシズちゃん」 「手前なら願い下げだ」 まったくもう。来年もこんな調子なのかな?シズちゃんったら。 「さむいね。この部屋」 「エアコンぶっ壊れたんだから当たり前だ」 本当は、シズちゃんが風邪引くことを期待して俺が壊したんだけどv そんなことはどうでもよくて。 「ふう、あったかい……」 俺はこたつに入った。 こたつの中は暖かくて。流石赤外線とでも言っておこうか☆ でもってちょうどみかんがあったから、皮を剥いて食べ出した。 ……すっぱい。 「勝手に……」 「シズちゃんもさむいでしょ。入りなよ」 「……」 血管をピクピクさせながらも、シズちゃんはこたつに入った。 バーテン服とこたつって合ってないよね。 でもシズちゃんがこたつに入る姿は何故だかすごく似合っていて。 格好良いなあ……何しても似合うね、シズちゃんはv 「でも、こうしてるのも暇だね」 「まあ、な」 「初詣に行こう」 「は?」 「だから、初詣」 キョトンとした顔のシズちゃん。 可愛すぎてちょっと胸が痛くなった。 嫌がるシズちゃんを無理矢理立たせて、近くの神社へと向かった。 「ったく……なんでこんな時間に」 「ここ穴場だねー……ぜんっぜん空いてる」 俺達が向かったのは、小さな小さな神社。人は、誰一人としていない。 そう、ふたりっきり……! 「賽銭投げるか」 「うん」 チャリン。チャリン。 お金とお金のぶつかる音。結構好きだな。 パンパン。 手を合わせて、目を瞑って祈る。 (今年こそシズちゃんとラブラブになって付き合って頬染めて子供作っ て出来ちゃった結婚して結婚式の誓いのキスで頬に優しく手を添えられ ながらキスして毎日必ずおはようのキスといってらっしゃいのキスとお かえりなさいのキスとおやすみなさいのキスしてエプロン着て料理作っ てつわり起こって出産の時にシズちゃんが駆けつけてくれて泣いてる俺 の手をそっと握って医者に「男の子です」って言われてシズちゃんが赤 ちゃん抱いてそれから……) どうも俺は貪欲らしくて☆まいっちゃうv しばらくずっと願い事をしてた。 「臨也」 声がしたから、はっとして顔を上げる。 「お前、長すぎ」 「失礼だなあ。俺にだって願い事の一つや二つくらい……」 「絶対一つ二つって量じゃねえだろ」 怪訝な顔してる。そんなに長かったかな……。 シズちゃんに構わずお願いしちゃうなんて。俺も堕ちたものだよね。 でもそれも、シズちゃんが何もしてくれないのが悪いんだからね! 俺はいつもいつも我慢してるっていうのに……! 「じゃあ、帰るぞ」 「え……?」 『帰るぞ』だなんて。 つまりそれは、俺とシズちゃんの愛の巣へ一緒に帰ろうって事……? 帰るということは、俺の家はシズちゃんの家って事だよね。 俺は、シズちゃんの家に帰ってもいいってことだよね! 「……?」 「うん、帰ろう」 そういってさりげなくシズちゃんの手に触れてみる。 「つめたっ」 「手前の手がぬくいんだよ」 「シズちゃんホントに血通ってる……?」 「お前よりは血が通った人間だと思うが」 シズちゃんの冷たい手に触れて。 「じゃ、暖めてあげる」 「気持ちわりぃ」 そんなことを言いつつも、繋いだ手を離さないのは嫌じゃないからかな? ひんやりと冷たいシズちゃんの手が、俺の温もった手にはちょうど良い。 気持ちいいシズちゃんの手を独り占めできて嬉しいな。 だから、シズちゃん。 いつかその手で、俺の事をたくさん触ってね☆ -----後書き。 (ちなみに最初のは例によって例の如く波江さんです。) 06.01.01 けっぱ 08.10.11後書き修正