俺は、おかしいのかもしれない。

  【シズちゃんと俺番外編 臨也君と俺―前半―】

  『静雄?どうかしたのか』
  セルティが俺の顔を覗き込んで言う。
  …まあ、セルティには首がないが。
  「…最近、体がウズウズするんだ」
  セルティに相談することにした。
  「何でか…アイツの前に行くとこう…ウズウズするんだ。
  何て言うか…熱い感じで柔らかくて暖かい…」
  『…恋、じゃないか?』
  恋?
  「んなわけねぇよ。男なんだから」
  『そうか…まあ、新羅に言わせたらそれもあるって言いそうだけどな』
  あのむかつく医者か。
  『だったら…憧れとか、そういう感情じゃないか?』
  『私は人間のことはあまりわからないけどな』
  「…ありがとう。悪かったね。また愚痴っちゃって」
  そう言ってセルティと別れた。

  俺は男にそう言った感情を抱かない。
  …抱かないのに、あの男の前に行くと何でこうウズウズするのだろう。
  「言えねぇよなぁ…そいつが臨也だなんて」
  自嘲気味に呟いた。
  「そいつって何のこと?シズちゃん」
  …来やがった…!!
  「失せろ」
  「会ってすぐそれはないんじゃない?…おっと」
  臨也は俺の拳を避け、ニヤニヤしてやがる。
  「ねぇ…シズちゃん」
  「あぁ?」
  臨也が顔を変え、上を向いて話しかけてくる。
  -----ドキ-----
  なんだ今のは?いつものとは違う…
  「この間…女の子助けたって?」
  「…は?」
  女を助けた?そんなことあったか?
  「黒くて長い髪の、綺麗だけどちょっと可愛い感じのする子だよ」
  …もしかして。
  「南池袋公園で。午後2時頃」
  「周りにいた奴等を殴っただけだ」
  ウザかったから…でも、あの女も気になっているのは事実だ。
  「その人がね、俺にシズちゃんの事を話してきたんだよ」
  「…それで?」
  「シズちゃんに、会いたいらしいよ」
  俺 に 会 い た い ?
  「何言ってやがるんだよぉ…いざや君は」
  「言われたことを伝えたまでだよ」
  そう言って臨也はどこかへ消えた。
  「…何なんだよいったい…!!」
  突然そんなことを言って、俺にどうしろって言うんだよ。
  教えろよ。
  臨也。なぁ。手前は何がしたいんだ?


  (ついにやっちゃったよ前半後半モノ…!!)
  05.3.25 けっぱ(10/15 今見返したら電車っぽいなシズちゃん!) 08.10.11後書き修正